STRATEGY LAB.
マニュアル

Adaptive Closer 3.3 取扱説明書

分割決済・建値移動・トレーリング・ナンピン平均化および資産保護を自動で行う決済支援システム。

システム構成・フロー図

発注 TP1 達成 (利確第1段階) ロットの 40% を決済 SLを建値+スプレッド考慮に移動 TP2 達成 (利確第2段階) さらに残りの 30% を部分決済 (残ポジション: 30%) TP3 達成 ➔ トレール開始 残り 30% ポジションを追従 (利益最大化トレーリング)

Adaptive Closer 3.3 取扱説明書

本EAは、保有中のポジション(Buy/Sell)を監視し、段階的利確、建値移動、トレーリングストップ、全体決済(バスケット)、および資産保護を自動実行するポジション管理・決済支援システムです。

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1. 主な機能と特徴

  • 2つの計算モード: 利確や損切りの幅を「固定Pips」またはボラティリティ基準の「ATR」から選択可能。
  • 3段階の分割利確 (TP1, TP2, TP3): 指定比率でポジションを部分決済(例:TP1で40% ➔ TP2で30% ➔ TP3で残り30%決済)。
  • 指値決済(カウンターリミット): 利確目標値に自動で指値(Limit)注文を置き、約定の滑り(スリッページ)を防止。
  • 建値移動(ブレークイーブン): TP1〜3の利確達成後、損切りを建値(スプレッド考慮の微益)に移動してリスクフリー化。
  • 個別&バスケット・トレール: 個別ポジションの追従のほか、同一通貨ペア・同方向の複数ポジションを平均建値から一括トレール。
  • 資産(Equity)ベース保護:
  • 設定した許容ドローダウン%(例:10%)に達した時点で全ポジションを強制カット。
  • 資産が目標利益に達した後に利益を追従して守る「資産トレーリング」機能。
  • ナンピン中間決済(Mid TP): ナンピンポジション同士の中間値に自動で目標値を平均化。
  • タイムエグジット(停滞防止): 一定時間、価格がレンジ内で停滞した場合に一部を自動成行決済。
  • 試用期限: 2026年6月30日 23:59:59 まで動作。

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2. パラメータ説明

=== 1. 基本・バックテスト設定 ===

  • マジックナンバー (InpMagic) [初期値: 0]
  • 管理対象とするマジックナンバー。0 で手動エントリーも管理可能。
  • 自EAのポジションのみ管理する (InpUseMagicFilter) [初期値: true]
  • trueで上記マジックナンバーが一致するポジションのみを管理。
  • [テスト用] 自動エントリー (InpBacktestMode) [初期値: false]
  • バックテスト時に検証用のポジションを自動で発注する機能。

=== 2. 全体計算モード ===

  • システム基準モード (InpCalcMode) [初期値: MODE_PIPS]
  • 各設定値の単位。MODE_PIPS(Pips換算)または MODE_ATR(ATR倍率換算)。
  • 算出タイムフレーム (InpATRTimeframe) [初期値: PERIOD_H1]
  • ATRモードで使用する時間足。
  • 期間 (InpATRPeriod) [初期値: 14]
  • ATR算出期間。

=== 3. TP (利益確定) 設定 ===

  • 分割決済1 (TP1) 有効化 (InpEnableTP1) [初期値: true]
  • TP1の距離 (InpTP1_Val) [初期値: 500]
  • エントリー位置からの距離(PipsまたはATR倍数)。
  • TP1での決済ロット割合 (%) (InpCloseRatioTP1) [初期値: 40.0]
  • 分割決済2 (TP2) 有効化 (InpEnableTP2) [初期値: true]
  • TP2の距離 (InpTP2_Val) [初期値: 700]
  • TP2での決済ロット割合 (%) (InpCloseRatioTP2) [初期値: 30.0]
  • 最終決済 (TP3) 有効化 (InpEnableTP3) [初期値: true]
  • TP3の距離 (InpTP3_Val) [初期値: 1000]
  • 最大ハードTP制限 (Pips) (InpHardTPPips) [初期値: 3000.0]
  • 証券会社サーバー側に直接設定する最大利確幅。

=== 4. SL (損切り) 設定 ===

  • 初期SLの距離 (InpInitialSL_Val) [初期値: 500.0]
  • エントリー時の損切り幅(PipsまたはATR倍数)。

=== 5. ブレイクイーブン (建値移動) ===

  • 建値移動を行うタイミング (InpBeTrigger) [初期値: BE_AFTER_TP1]
  • 建値移動を実行する閾値(TP1, TP2, TP3達成後から選択)。
  • 建値に上乗せする確保幅 (InpBEBufferAmt) [初期値: 100]
  • 建値からさらにプラス側に確保する利益幅(Pips基準値)。
  • 建値移動時にスプレッドを考慮 (InpAddSpreadToBE) [初期値: true]
  • スプレッドの加算倍率 (InpBEAddSpreadMult) [初期値: 0.5]
  • 建値移動時にスプレッドの何倍を上乗せして損切りを置くか。

=== 6. 個別トレーリングストップ ===

  • 個別ポジションのトレール有効化 (InpUseStepTrail) [初期値: true]
  • トレールを開始するタイミング (InpStepTrailTrigger) [初期値: TRAIL_AFTER_TP3]
  • トレール開始条件(即時、またはTP1/TP2/TP3達成後)。
  • トレール追従距離 (InpStepTrailDist_Val) [初期値: 200]
  • 現在価格からトレールSLまでの距離(PipsまたはATR倍数)。
  • トレール更新幅 (InpStepTrailStep_Val) [初期値: 50]
  • SLの最低更新幅(PipsまたはATR倍数)。

=== 7. バスケット(全体) 管理 ===

  • バスケット全体での金額利確 (InpUseBasketTP) [初期値: false]
  • 目標利益 (口座通貨) (InpBasketTP_Amt) [初期値: 20000.0]
  • 全ポジションの合計利益が、設定値×合計ロット数に達した時点で一括全決済。
  • バスケット建値決済有効化 (InpUseBasketBE) [初期値: false]
  • 建値決済時の目標利益 (InpBasketBETarget) [初期値: 0.0]
  • 複数ポジション全体の合計損益がこの金額以上になった時点で一括全決済。
  • バスケット全体のトレール有効化 (InpUseBasketTrail) [初期値: false]
  • バスケット・トレール距離 (InpBasketTrail_Val) [初期値: 2.0]
  • 複数ポジションの加重平均価格からトレールを開始する追従幅。

=== 8. 資産(Equity) ベース保護 ===

  • 資産ベース of 強制ロスカット (InpUseEquityHardSL) [初期値: false]
  • 許容ドローダウンリスク (%) (InpEquityRiskPercent) [初期値: 10.0]
  • 口座残高に対する含み損の最大許容割合。達すると全ポジションを強制決済。
  • 資産ベースのトレーリング有効化 (InpUseEquityTrail) [初期値: false]
  • 資産トレール開始利益額 (InpTrailStartProfit) [初期値: 1000.0]
  • 含み益がこの額(口座通貨)に達した時点で、利益の最大値の記録を開始。
  • 資産トレールのドローダウン額 (InpTrailDrawdown) [初期値: 500.0]
  • 最大含み益からこの額(口座通貨)以上押し戻された場合、利益確保のため全決済。

=== 9. ナンピン・停滞保護機能 ===

  • ナンピン時の中間TPを有効化 (InpUseNanpinMidTP) [初期値: false]
  • 中間TPの比率 (InpNanpinMidRatio) [初期値: 0.5]
  • 同一方向の複数ポジションがある場合、平均建値からの中間地点(50%)にTPを設定。
  • 停滞時のタイムエグジット (InpUseTimeExit) [初期値: false]
  • 停滞とみなす秒数 (InpTimeExitSeconds) [初期値: 30]
  • タイムエグジット決済割合 (%) (InpTimeExitRatio) [初期値: 50.0]
  • 価格がエントリー価格付近(±10Pips内)で指定秒数停滞した場合、ロットの半分を損小で撤退。

=== 10. 注文・指標の高度な設定 ===

  • TP指値注文使用 (InpUseCounterLimit) [初期値: true]
  • 利確目標レベルに指値(Limit)注文を事前に設置し、約定遅延や滑りを防止。

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3. パネル画面の表示内容

チャート上に配置されるダッシュボード(左上)には、リアルタイムの管理状態が表示されます。右上にある [-] ボタンで最小化が可能です。

  • 損益: マジックナンバーで絞り込まれた現在の合計損益(口座通貨単位を自動表示)。
  • Pos: 現在保有中のBuy/Sellのポジション数と合計ロット数。
  • 現在のセッティング: 稼働中のモード(Pips/ATR)、TP1〜3の設定状態、SL、建値移動条件、各トレーリング機能のON/OFF状況。
  • 利用期限: EAが利用可能な最終日(2026年6月30日)が表示されます。

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4. 運用の始め方

  • MT5で管理したい通貨ペアのチャートを開きます。
  • EA (Adaptive Closer 3.3.mq5 または ex5) をチャートへドラッグ&ドロップ。
  • パラメータ設定画面の「全般」タブで「アルゴリズム取引を許可する」にチェック。
  • 設定画面のパラメータで InpMagic(管理したいEAと同じマジックナンバー)を設定します。手動ポジションを管理したい場合は 0 に設定します。
  • 他の設定(分割TPやトレーリング、資産保護など)を調整し「OK」をクリック。
  • MT5画面上部の「アルゴリズム取引」ボタンが緑色(オン)になっていることを確認します。